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2012年自主レーベルkiwiportを立ち上げ、2nd EP 『Blue Building Blocks』を全国リリース、半年程で2500枚を超えるセールスを獲得し、今や国内だけでなく世界からも注目を浴びるHow to count one to tenのメインパーソナリティである奥原祐太の初ソロ作品。作詞、作曲、演奏から録音、マスタリングまでの全行程を一人で行った完全なソロアルバム。How to count one to tenにおける彼の楽曲制作能力がソロでも存分に発揮されている。情緒溢れる日本語詞の楽曲や、美しいアンビエントミュージック、軽快なフレンチポップまで幅広く展開。楽曲の中には園子温監督作品『ヒミズ』『希望の国』のメイキングに使用された楽曲も収録。彼の性格に裏打ちされた丁寧に紡がれる音楽はまさに必聴の作品である。
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まばゆいイオニアンの調べが幾重にも反射する。
澄んだリフレインが均衡を保つ。
彼の音楽は晴れた日の波打ち際のように穏やかで表情豊かだ。
めくるめく展開に微笑みを浮かべながら、
僕たちは希望に満ちた日々を謳歌していくのだろう。
- マモル(nhhmbase)
マイルドで素朴な音楽です。
いい感じでいい感じになりたい時には
とってもいい感じだと思います。
- Shige (DadaD)
一聴すると、穏やかで流れるようなイメージを持つ作品だけど、
聴くほどに、行き当たる展開のドラマチックさに驚く。
生活の中にも、まだ見つけていないミラクルがあるんじゃないか、
って気にさせるよ。
- 稲増五生(T.S.R.T.S )
部屋の隅っこで、ふと、落ち込む時がある。
手を握りながらいつもの明るい朝を迎える。
そんな、日常の中の、大袈裟じゃない、ちょっとした気持ちの音楽。
- dj sleeper (瓦RECORD,りんご音楽祭主宰)
奥原祐太さんがやっているHOW TO COUNT ONE TO TENを前知識無く初めて聴いたときの印象は、なんて綺麗にギターをかぶせてくるバンドなんだろう、ということでした。
が、ウェブサイトを見てみたら、楽器にはエフェクターを使わないとか、オーバーダビングすればよさそうなものをみんなでキチキチに合わせて音を編み込むように飛び回らせているとか、音を聴いただけでは実は気づかないところでむちゃくちゃ凝っていて、「こりゃぁきっとライブで見たらおもしろかろう、でも、音を聴いただけではシロウトにはわからないことをしててどーすんの?」でした。すみません。
そんな奥原さんがソロアルバムを出す、とのことなので、今度はどんなことにこだわった音を聴かせてくれるのかな?とスタートしてみると……ありゃ?凝ってない?
誰でも音楽が創れる時代。創った気になれる時代。創って人を感動させてやろうとか、人に褒められたいとか、いろんな「意図」をもって、音楽らしくものがどんどん作られては消えていっているこの時代。
このアルバムから聞えてくるのは、何かをやろうとしている、とか、オレのやりたいことはコレだっ、聴けっ、とか、すげぇだろー、ここを聴けよぉー、とか、シロートにはわかるめぇ、このコダワリがっ、とか、そういう気負いが一切無い、ラーメン屋さんで言うところの「まかない」みたいな、肩の力が抜けた音のやわらかな波。
果物を出荷するときに、綺麗で形が良いものを選別して都会用に出荷して、残った不揃いの果実は地元で消費してるんだけど、実はそっちの方もすんげぇうめぇんだぜぃ、みたいな。
時々聞えてくる電気的な音が、不思議に自然界にある音に聞えてくるのも、おそらく計算なのでしょうけど、もちろん計算には全く感じられず、すんなりと受け入れられてきます。そして、アルバムを聴き終わってふと気づいたことが。
「あっ、歌が入ってた」。
HOW TO COUNT ONE TO TENはインストバンドだったはずですから、意外な展開。でも、聴いているときには全く違和感なく耳と心に届いてきていたので、奥原さんの世界の中に、僕がふわぁぁっと取り込まれてしまっていた、ということなのでしょうね。
ポップミュージックの森の奥の方の木陰でこっそり沸いていた泉を見つけたような、なんとも清涼感に溢れた8曲でした。
- 加藤昌史(演劇集団キャラメルボックス 音楽監督)
